鉄印旅(九州編④ 2日目 1/2)
水前寺~立野~高森(南阿蘇鉄道)
~2021年3月16日(火)~
この日の予定は、南阿蘇鉄道の鉄印を購入すること。
購入場所は、南阿蘇鉄道の高森駅ですが、2016年4月14日の熊本地震の土砂被害で豊肥本線(JR九州)の立野駅からの乗り継ぎができず、立野-中松間は運休で、しかも平日は1日3本だけの運行状況。
このような場所に行くため、この日は南阿蘇鉄道だけ行きます。
7時すぎにホテルの朝食を。
08:45
その前に、ホテルから徒歩3分ほどの近さにある水前寺成趣園(水前寺公園)へ。
ここには、JTBさんの無料クーポン(400円)を利用して園内を散策。
開園の8時半過ぎに行きましたが、客は私一人だけ。
園内には、あちらこちらに清掃する方が10数名。
ゆっくり1時間程、園内散策。
~水前寺公園~
正式名称は「水前寺成趣園(すいぜんじじょうじゅえん)」。
阿蘇の伏流水が静かに湧き出る池を中心に、園内をぐるっと一周することができる桃山様式の優美な回遊式庭園。
江戸初期の寛永9年(1632)、肥後細川家・初代忠利公が御茶屋を建てたのが始まりで、その後、三代目・網利公の時に庭園が完成。
中国の詩人・陶淵明の詩に由来して「成趣園」と呼ばれ、能楽殿や大正元年(1912年)に京都御所内から移築された古今伝授の間も建っていました。
梅や桜の木が植わり、桜も開花してきていました。
約1時間ほど園内を散策して、10分ほど歩いたJR新水前寺駅へ。
10:14
豊肥本線JR新水前寺駅から肥後大津行き普通列車に乗車。
駅は高架上にあり、みどりの窓口はありますが改札口はICカードのタッチ機材が2つあるだけで切符の場合は駅員に見せる感じでした。
時間があったので、クレジットカードで新水前寺駅から立野駅までの乗車券を購入。
2両編成の列車で24分。
乗換駅の肥後大津駅に到着。(10:38着)
肥後大津駅は、熊本空港の玄関駅で無料のシャトルバスが駅前に停車していました。
ここでは、30分の乗り換え待ち時間があり、途中下車はできない切符ですが駅員さんのご厚意で北口と南口の駅前をチェック。
北口は、JR九州サービスサポート。
南口は、大津町シルバー人材センターが駅業務を委託され、南口は空港のシャトルバス乗場があるのでロータリーが広めになっていました。
11:08
肥後大津駅から宮地行ハウステンボス塗装の普通列車に乗車。
ここから非電化区間になり乗り換えが必要になり、阿蘇の外輪山内を進んでいきます。
乗り換え待ちには、特急列車も到着していました。
11:22
JR立野駅に到着。
本来ならばここから南阿蘇鉄道に乗換ですが、未だ残る災害跡が被害の大きさを感じさせられました。
駅舎も無くなり、前方の山肌が崩れている様子も見れました。
ここからは、南阿蘇ゆるっとバスで中松駅前まで乗車。
バスは高森駅まで行きますが、南阿蘇鉄道は1日3往復しか運行されていない列車なので、中松から高森まで乗換時間が最適な中松駅前で下車。(12:11着)
中松駅前のバス停は、すぐ目の前。
バスの運転手さんが、「右のここ!」と教えていただき、駅舎へ。
古い駅舎。
駅舎内は、何か不思議なロボットのおもちゃが展示されていました。
12:15
中松駅のホームに行くと1両の列車が停車中。
車内は乗客ではなく、運転士1名と2名の男性社員さんの3名が、高森駅からの折り返し(12:06着・12:15発)時間に少し寛いで会話していました。
発車間際に1名が乗車したので、少し驚いた(?)感じで列車は発車。
中松駅から立野駅間は線路は見えましたが、震災で復旧中のようでした。
日曜日は、トロッコ列車の運行で車窓案内などがされていますが、この日も1名の案内放送で各駅停車。
結局最後まで乗客は私だけで終点の高森駅に12時40分に到着。
乗車時間25分。
運賃290円。
途中駅は、中松・阿蘇白川・南阿蘇白川水源・見晴台。
乗客ひとりだったので、各駅で駅名標を撮影するために列車はわたし待ちに。
駅横の踏切音が鳴る中、少々停車し続け申し訳なかったですが。。。
********************
ここで沿線&各駅の紹介を少々紹介。
********************
中松駅
▽
▽
中松駅を出発。
しばらくすると、左にあか牛の放牧風景が見えます。
▽
▽
吉田城御献上汲場
さらに、しばらくすると、
右下に阿蘇家の重臣・吉田主水頭(よしだもんどのかみ)の居城だった吉田城の水源があります。
阿蘇ユネスコジオパークの南阿蘇湧泉群ジオサイトのひとつです。
▽
▽
明神池
さらに、しばらくすると、左には、
白川水源に次ぐ湧出量(毎分2トン)の明神池が見えます。
子宝に恵まれる誕生水としても有名で女性の河童像が立っています。
▽
▽
阿蘇白川駅
阿蘇白川駅は、とんがり屋根の水色の木造駅舎。
▽
▽
南阿蘇白川水源駅
南阿蘇白川水源駅を出発する列車。
帰りのバス待ちに偶然列車が通りました。
▽
▽
見晴台駅
見晴台駅は、キリン「午後の紅茶」のCM撮影場所。
(上白石萌歌さん出演)
自動販売機には、コーヒーもお茶も無く「午後の紅茶」のみ販売中。
見晴台駅は、1986年開業。
当時は屋上に展望台がありましたが、老朽化でログハウス調に改築。
前方の踏切の警告音がずっと鳴り響いていました。。。
▽
▽
高森駅到着前の大きなカーブ。
カーブの右側には、当初のトンネル入り口が見えます。
本来ならこのままトンネルを超えて高千穂方面へ。
しかし、昭和50年大量の出水でトンネル断念。
現在は、湧水トンネル公園になっています。(料金300円)
▽
▽
高森駅(終点)
乗車時間25分。ありがとうございました。
********************
ONE PIECE 麦わらの一味「フランキー像」が 高森駅前に設置されていました。
高森駅の車庫には、トロッコ列車が留まっていました。
これからのシーズン、休みの期間、週末などに運行されます。
12:40
高森駅に到着。
ここで、南阿蘇鉄道の鉄印GET!(通算28個目)
◆鉄印◆
~~~~~~~~~~~~
◇記帳場所
高森駅 窓口
◇記帳時間
09:00~17:00
◇記帳料 各300円
◇デザイン(直筆)
草書体を使って阿蘇の雄大さを表現し、背景のスタンプは、現在不通区間にあるシンボルの「第一白川橋梁」を走るトロッコ列車を描いている。
早期復旧を願い、「全線復旧祈願」の文字も加わっています。
~~~~~~~~~~
【南阿蘇鉄道】
Minami Aso Railway Co.,Ltd.
1928年 国鉄宮地線開業後高森線に分離
1986年 国鉄高森線を継承し開業
・高森~立野 10駅(17.7km)
◇ひとことメモ
平日1日3往復、土曜日曜祝日はトロッコ列車の運行を中心に運行されています。
鉄印購入場所の高森駅までは鉄路が繋がっていないためバスになります。
(※高森駅までのアクセスは事前に調べておくことが必須!)
レンタカーなどの車を高森駅に停めて往復を乗車する方も居るようです。(特に休日などのトロッコ列車を乗車される方など)
コロナ禍では観光客が少ないようですが、以前はトロッコに乗車できないぐらい満員の時もあったようです。
また、熊本駅から高森駅近くの高森中央駅バス乗り場間を走るバス(たかもり号)は熊本空港を経由するため飛行機を利用する方には時間をが合えばおすすめです。
<次は、高森から熊本へ>