とらすず日記

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サイコロきっぷ旅②

サイコロきっぷ旅【加賀温泉駅】(2/5)
片山津温泉
~2023年2月3日(金)~

加賀温泉駅前のバス乗り場から路線バスで片山津温泉へ。
今回、加賀市の3湯を入るためには大阪駅発1時間10分後(7:40発)の特急列車(サンダーバード5号(9:59着))が直接停車する列車ですが、これではゆっくり回れず、しかもバスの乗り継ぎ時間が悪いため、福井駅から普通列車を利用して早朝から大阪を出発して来ました。

09:41(1分遅発・定刻09:40)
列車を下車して23分待って片山津温泉行きのバスに乗車。

片山津温泉方面の路線バス

バス車内には、サイコロきっぷで来たような男性が1~2名乗車。

地元民・観光客を含め7~8名の乗客を乗せ、1分遅れで発車。
この片山津温泉線の路線バスは、片山津温泉方面を経由して再び加賀温泉駅に戻ってきます。
周遊していますが、反対ルートが無く、往路は11分。復路は28分かかります。

駅を出発すると交差点向かいの病院(加賀市医療センター)が初めてのバス停。
(路線バスなので、立ち寄り場所が地元優先)
その後、交差点に戻ると駅と巨大観音様が見えました。

巨大観音様と加賀温泉駅

09:54
片山津温泉バス停で下車。

片山津バス停

目的の温泉(総湯)は、次のバス停(写真を右に曲がってすぐ)ですが、最初に温泉の守護寺に拝観に行きます。
加賀温泉郷では、共同浴場を総湯と言います。

09:57~10:20
バス停から左に曲がると目の前に片山津温泉守護寺の愛染寺の階段が見えてきます。

愛染寺への階段

階段を上がると猪目門(ハートの門)があり、境内へ。

猪目門(ハートの門)

振り返ると片山津温泉の湖(柴山潟)が見えます。

猪目門(ハートの門)

この右側には、「どこでも幸せドア」があります。
下から登ると左側です。

モニュメント「どこでも幸せドア」

高さ2.2m、幅0.8mは、諸般の事情で閉じられていましたが、住職曰く「白山山頂の奥宮・白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)」の方向に向いているようです。

説明ボード

境内正面には本堂があり拝観。

本堂

堂内に住職さんが居たので、本尊と愛染明王の2種類(@300円)の御朱印を拝受。

御朱印(本尊と愛染明王

記帳の間に全国でも珍しい護摩堂の愛染明王を拝観。

護摩

2002年に完成した護摩堂は、湾曲の造りをした建物。
入口にはステンドグラスの窓が飾られていました。

入口にはステンドグラスの窓

ここには他に、日本初・はめ込み式の絵馬「一心絵馬」があります。
特許庁の実用新案登録)
真ん中のハートが切り込まれ、反対側からはめる事が出来ない絵馬です。

はめ込み式の絵馬「一心絵馬」

さらに、木造建築・永代供養納骨堂「無憂(むう)」が境内に建っています。

永代供養納骨堂「無憂(むう)」

内部は土壁土床のようですが、閉鍵されているので内部は見ることができませんでした。
 
20分程滞在後、総湯がある方向へ歩いていると大正9年に芸妓の練習の場として建てられた芸妓検番「花館」がありました。

芸妓検番「花館」

ここは、コロナ禍前には晶子染め体験が出来る施設も兼ねており、2階には大きな練習場があり、自由に見ることができました。

2階の練習場

舞台側からの風景

舞台からの風景

舞台の前方奥に部屋があり、当時の使用していた道具などが置かれていました。

2階にある部屋

玄関先には稲荷大神と書かれた提灯が天井から釣り下がり、一つ一つに名前が書かれていました。

玄関

この後、正面の道を100m程歩くと総湯ですが、少し温泉街を散策。

温泉街

温泉街と言いつつ、周辺は大きな観光旅館が建ち並ぶばかりで、お店などは昼前でもありましたが、殆ど見かけませんでした。

柴山潟(湖)にある浮御堂を見に行く途中に、足湯がありましたが、誰も利用していませんでした。

足湯(赤色の屋根)

足湯に手をつけるとぬる湯でした。

足湯

足湯の近くには、片山津温泉に配湯している配湯所が建っていました。

配湯所

中は見れませんが、説明板によると棟内に薬師如来像を安置しているようです。

説明板

配湯所からすぐ近くには柴山潟があり、湖の畔から浮御堂が見えています。

湖畔にある浮御堂

除雪されている箇所を歩きながら浮御堂へ。

浮御堂

浮御堂は、「うきうき弁天」という愛称があり、温泉伝説の竜神様と弁財天様が祀られているようです。
少し覗くと弁財天様(?)が見えていました。

浮御堂内部

浮御堂を1周して、湖畔に建つ総湯へ。

湖畔に建つ総湯

浮御堂から湖畔沿い・総湯へ通じる道がありますが、この日の遊歩道には残雪があり、足場が悪かったですが裏側(湖畔)側から総湯の建物へ入館。
 
10:46~11:15
片山津温泉総湯へ。
2012年に建築家・谷口吉生氏が設計した建物。

片山津温泉総湯(正面玄関)

細長い建物で入口の正面が受付。
中越しの入口に券売機があり、ここで入浴券を購入します。

入口

今回は、サイコロきっぷ特典として半額(230円)で入浴できました。
券売機には、「サイコロきっぷクーポン」用のボタンがありました。

券売機

こちらを押すと230円で入浴券が出てきました。

入浴券

印字は、「どこでもドアきっぷ」。
以前のどこでもきっぷの際で使っていた感じがします。

片山津温泉総湯~
2012年4月に6代目総湯(共同温泉)としてオープン。
それまでは、片山津温泉街の中心にあった旧総湯から場所を湖畔寄りに移し新設。
設計は建築家・谷口吉生氏.。
ニューヨーク近代美術館新館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館豊田市美術館等の設計者)
当初は、街湯(まちゆ)という名称でしたが、2014年10月に改名。
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<泉質>
 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性中性高温泉)
<効能>
 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進、切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病
<泉温> 72℃
<湧出量> 400ℓ/min(動力)
<知覚> 無色透明、硫化水素臭、強塩味、強苦味
<pH値> 6.6
<入浴料> 大人460円
<営業時間>    6:00~22:00
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柴山潟が見える「潟の湯」と森が見える「森の湯」の2種類の湯舟に分かれていますが、この日(2月3日)は奇数日。
日替わりで男女で入れ替わるため、この日の男性湯は湖が見えない森の湯でした。

片山津温泉総湯(森の湯)

片山津温泉総湯(潟の湯)

※写真は公式サイトから転用

湯舟は広いですが、大多数が地元民。
20名近くは居たので常時湯船も入浴されている方が多かったです。
お湯は、あつ湯。42~44℃。
無色透明で、少し塩味を感じました。
塩湯源泉100%のようです。

湯舟は、ガラス越しの景色が見えるところに配置され、カラン(洗い場)は、入口を挟んだ壁沿い左右に各10・計20か所ぐらいありました。
石鹸やシャンプーなどは、もちろんありません。
(受付で購入することは出来ます)
入れ替わりで常時十数名居るため、ゆっくりできる雰囲気がなく、10分ぐらいで退出。
もちろん、あつ湯だけの湯舟だけでは長居はできません。

脱衣所は、広々して綺麗ですが、ロッカーは手バンド式の鍵がある木箱風。
受付の際に貴重品はここのミニロッカーへと言われ、手バンド式のロッカーに入れて脱衣所に行きました。

ドライヤーは、設置されていました。
使用している人も居ましたが、私は頭を洗わなかったので未使用。
無料のような感じがしました。

約20分程で館内を出て、「食事でも」と思いましたが、昼食には少し早い感じだったので、昼食は駅周辺でバスの乗り継ぎ時間に食べればと思いバス停へ向かいました。
ちなみに、総湯前にもバス停があります。

総湯前バス停

周遊バスの「キャンバス」をはじめ、「永平寺おでかけ号」のバス停の向かい側に路線バス乗り場はあります。

総湯前・路線バスのバス停

時間があるので、一つ手前の片山津温泉のバス停から乗車。

片山津温泉バス停

このバス停からは、金沢駅からの特急バス(加賀ゆのさと特急)が1日2本金沢駅前から片山津温泉山代温泉山中温泉と停車する便がありますが、1時間後の12時38分発です。
今から乗車する路線バスは11時32分発。
1時間ある間に食事ができましたが、雪が残る足場が悪い場所が多く、早目のバスで片山津温泉を撤収。
(ちなみに特急バスの方が駅に寄らず山代温泉に13分で着きます。(路線バスを乗り継ぐより早く着きます)・・・特急バスは予約不要ですが、座席指定料金30円がプラスされ、満席の場合は乗車できないのでリスクもあるので早めの移動をしました)

11:32
片山津温泉のバス停を出発。
往路は11分で駅から来ましたが、反対方向のバスがなく、帰路は駅まで28分要しました。

加賀温泉駅に到着(左が降車レーン)

ここで、駅前に隣接するショッピングセンターへ。

加賀温泉駅に隣接するショッピングセンター

店内のフードコート(1店のみ)にある「ピノキオ」さんへ。

フードコート

ここで親子丼(650円)を食べました。

親子丼(漬物・味噌汁付き)

とき卵に鶏肉が入った親子丼。
味付けは感じられませんでしたが、紅しょうが(無料)を乗せたので、まろやかになりました。
他にもメニューは沢山あり、たこ焼きを食べていいる方が多くみられました。

ピノキオ・メニュー

バスの乗り換え時間が50分。
この間に食事を終え、駅前のバス乗り場に10分前(12:40)に行くと長蛇の列。

山代・山中温泉行バスの待ち客

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