とらすず日記

訪れた日本のおすすめ場所や観光地などの旅情報を発信

サイコロきっぷ旅③

サイコロきっぷ旅【加賀温泉駅】(3/5)
山代温泉
~2023年2月3日(金)~

12:50
バスは、5分ぐらい前に到着し乗車し始めると、2~3分で車内は超満員。
(調べてみると、この時間帯の前のバスは11時45分発。1時間5分後(12:50分発)に次のバスが出る間に、大阪・金沢方面からの特急・普通列車の乗客が路線バスに競合したようです。

バスは、定刻1分前には定員オーバーで運転手が30分後のバスの乗車へのアナウンスをして定刻に発車。
偶然、入口左に1席空いていたので着席できましたが、車内は大混雑。
途中3~4のバス停で乗車したい客がいましたが、乗車口扉を開けず、運転手が外向けの放送で「30分後のバスへの乗車を」とアナウンスされていました。
(運転手さんは、出発時無線で状況をどこかに連絡。臨時便などを要請していたように感じました)

13:06
バスは、超満員のまま12分程で、山代温泉エリアへ。
市の瀬神社前/山代温泉東口と少し降り出し、大勢(約半分)が下車する山代温泉バス停で私も下車。

山代温泉バス停

満員のため後方の扉から下車して、前の扉脇から運転手が手を伸ばし、手のひらに運賃(250円)を置いて総湯方面へ向かいました。

山代温泉Wikipedia山代温泉公式より)
725年(神亀2年)、泰澄から白山権現の由来を聞いた行基が、白山からの帰路に羽を休める八咫烏(やたガラス)を見つけ、手を浸したところ温泉を発見したという開湯伝説がある。
開湯1300年、与謝野晶子泉鏡花魯山人をも魅了。
中心部には、総湯と古総湯があります。
山代温泉の泉質◇
<泉質>
① ナトリウム・カルシウム 一硫酸塩・塩化物泉
② カルシウム・ナトリウム 一硫酸塩泉
<適応症>
一般的適応症
筋肉もしくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害うつ状態など)病後回復期、疲労回復、健康増進。
《泉質別適応症》
①、② きりきず、末梢循環障害、冷え性うつ状態、皮膚乾燥症。
禁忌症
《一般的禁忌症》
病気の活動期(特に熱のあるとき)、活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合、少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気、消化管出血、目に見える出血があるとき、慢性の病気の急性増悪期。
《泉質別禁忌症》
①、②該当なし


13:16~13:45
古総湯・総湯の前を通り、総湯の裏側に聳える山代温泉守護寺・薬王院温泉寺へ拝観。

薬王院温泉寺山門

階段を上ると仁王門が見えてきます。

仁王門

左右には仁王像が見え、向かって左に「吽形」。

「吽形」の仁王像

向かって右に「阿形」。

「阿形」の仁王像

仁王門をくぐった裏手には、十二支の守り本尊が置かれていました。

十二支の守り本尊

本堂へ。
奥行きが無いので全体の写真は撮れませんでした。

本堂

中を覗くと、何か地元民らしき人達が集まる時間帯のようでした。

本堂内

薬王院温泉寺~ (山代温泉公式サイトより)
お薬師さんこと「薬王院温泉寺」は、神亀2年(725)、僧行基が白山登山の折に温泉を発見し、薬師如来などを彫って守護としたのが始まりです。朱塗りの山門を入ると閑静な境内には十一面観音菩薩をはじめ、多くの文化財が行んでいます。

こちらでは、コロナのためご朱印は中止していました。

ご朱印・中止の貼り紙

拝観後、隣接する服部神社へ。
境内から横に道があり、神社へ参拝できます。

服部神社 中間鳥居

13:29
階段を上ると拝殿が見えてきます。

拝殿

無人の神社ですが、参拝の道は除雪されています。
頻繁に観光客や地元民らしき人が来ていました。

~服部神社~ (山代温泉公式サイトより)
社名の「服部」の語源は、「はとり、機織(はたおり)」の意と伝えられています。拝殿正面までの石段は108段あり、この石段をお百度参りすると子供が授かると言われています。

参拝後、あいうえおの小径が先程の薬王院の裏山にあるようですが、拝殿奥は行き止まりかと思い横の神社にすすみました。
雪でどこも足場が悪く、裏山には五輪塔(明覚上人の供養塔)があるようなので神社から裏山方面へ歩きました。

神社脇から登ってきた道

この辺りに幾つか石仏などが立ち並んでいました。

神社の裏山地点

あいうえおの小径を歩くとこの辺りに来るようです。
(雪で道がありません)
さらに上に行く階段がありましたが、雪が残っているので左側の道からお寺裏方面に下ります。

さらに階段が。

寺の後方付近に戻ってくると「萬松園散策路入口」の看板がありました。

「萬松園散策路入口」の看板

この辺りを見ていると、噂の階段があり、1段目に「あ」のしるしが貼っていました。

「あ」のしるしが書かれた階段

少し上ると。
「あいうえお・・・・」
「さしすせそ」辺りは、「sa・shi・su・se・so」と英語表示に変わっていました。

英語表示の「さしすせそ」

この後もあるようですが、雪が積もり行きませんでした。

雪が積もる「あいうえおの小径」

これ以上は危険だったので、階段を下ると正面は最初のお寺の本殿でした。
服部神社側に再び横に逸れ、正面鳥居脇にある一言地蔵を参拝し総湯へ向かいました。
ちょうど、地蔵の前に老婆がずっと居たため、写真はその様子です。

服部神社の鳥居脇にある一言地蔵

13:48
薬王院温泉寺の山門前に戻り、横には総湯の建物があります。

総湯 横側

山代温泉には、総湯と古総湯があります。
上の写真奥の黄色の建物が古総湯です。
最初は、総湯へ。
本来は、魯山人ゆかりの旧吉野屋旅館の門が正面のようでした。

総湯 正面入口

山代温泉総湯~
平成21年8月2日に旧吉野屋旅館の跡地建てられた総湯。
以前は山代温泉浴殿と言われ、現在は古総湯が建っています。
門は、魯山人ゆかりの旧吉野屋旅館が残り、建物内には休憩コーナーがあり、温泉たまごや「温玉ソフトクリーム」(税込400円)が販売されています。
総湯の湯舟は、4m四方の2種類(あつ湯・ぬる湯)。
シャワー付きカランが25ヶ所程。
源泉は古総湯同様「ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉」と「単純温泉」の混合泉。
加水無し、循環ろ過と掛け流しの併用。(塩素系薬剤使用)

13:41~14:05
山代温泉総湯へ。
こちらも入浴は、サイコロきっぷ特典で半額の230円。

さいころキップ利用券

券売機に「JRサイコロきっぷ総湯利用券」のボタンがありました

サイコロきっぷのボタン

早速、総湯の浴室へ。(写真は公式サイトより)

総湯の湯舟

 

4m四方の湯舟が2種類あり、あつ湯・ぬる湯のようです。
シャワー付きカランが20程あり、14時頃に行きましたが、20~30人以上が入浴。
混雑感があり、更衣室のロッカーでも人混み。
地元民以外に観光客も頻繁に来ているのでカランが満員近くになり、さっさと出てしまいました。

湯上りには、建物内の売店で「温玉ソフトクリーム」(税込400円)を食べてみました。

温玉ソフトクリーム

購入の際、店員の方から「かき混ぜて食べてください」と。

かき混ぜて!

温玉を潰して、ソフトクリームと混ぜると。
なんと、食感がシャキシャキ!
後で店員の方に聞くと、「それが特徴で、温玉は凍らせていない」と返答されました。

少し休んだ後、正面にある小総湯へ。

古総湯

14:30~14:45
明治時代の総湯(再現)が古総湯としてありました。
こけら葺きの屋根と二階の窓(ステンドグラス)が特徴。
山代温泉の湯の曲輪にあり、半分が男湯。半分が女湯。
【浴室写真は、公式サイトから】

古総湯 浴槽

<温泉の効能>
健康増進・疲労回復・慢性消化器病・慢性皮膚病・病後回復期・やけど・きりきず・動脈硬化症・冷え性・うちみ・くじき・関節のこわばり・運動麻痺・五十肩・関節痛・関節痛・筋肉痛・神経痛。

こちらもサイコロきっぷの特典で半額(250円)の料金を券売機がありました。

券売機

ボタンを押すと「JRサイコロきっぷ利用券」と印字された券が発券。

利用券

受付の女性の方に手渡すと左右に分かれた男女の入口まで誘導。

同時に二人の若い学生さんらしき男子も入りましたが、ドアを開けると目の前は湯舟。
板一枚を境に更衣場が設けられ、若い二人は唖然としていました。
私は昨年行った別府温泉もこういう所があり、昔の雰囲気の温泉という感じです。
浴室には、カラン(洗い場)は無く、浸かるだけです。
5人程湯舟に入ると満員ですが、浸かっていると続々と人が入って来ました。
受付のおばちゃんが、こちらに向かって「ぬるい?」と聞かれたので「ぬるい」と返答。
1-2分後、取水口から高温の湯が出てきて、ぬる湯とあつ湯が体験できました。
こちら(古総湯)は、地元民は来なくて観光客用の体験用施設のような感じ。
2階には休憩室があり、男女別々に上に上がれます。

2階にある休憩室

反対側(女性湯からの休憩室)も細い通路を通ると行けますが、男子から上がると一人の女性が居ました。
反対側を除くと二人の女性が女性側に居たにもかかわらず、男性エリアに居たようです。

休憩室(男性側)

先客の女性は、すぐに女性側に戻り去っていきました。

女性側に行ける通路

休憩室ではお水のサービスもありました。

お水のサービス

2階の休憩室へは、男女別の入口下駄箱脇に上り口あり、右は浴場、左が階段。
少し分かりにくいです。
 
古総湯は、観光客が頻繁に来るのでゆっくり何度も入れる場所では無いところだと感じ、次の山中温泉へ行くためにバス停方面に向かいました。

<次は、サイコロきっぷ旅④へ>

/*右クリックを禁止*/