とらすず日記

訪れた日本のおすすめ場所や観光地などの旅情報を発信

利尻・礼文旅(4日目 1/2)

利尻・礼文旅(4日目 1/2)
礼文島観光

~2022年7月14日(木)~


この日は、礼文島観光大使として観光名所を主に巡る予定。

その前に、宿で朝食。

07:30
朝食
前日の夕食時に時間を指定して7時半に食堂に行くと1組の男性(一人づつ宿泊していたようで、仕事関係の方のようです)も同じ時間帯でした。

朝食は、写真の感じ。

朝食

シンプルですが、ちょうど良い量でした。
お代わりの2杯目は、玉子かけご飯。
卵を見ると、セイコーマートで購入した感じの刻印が。

セコマの刻印入り卵

食事を終えて、しばらくしてチェックアウト。

08:30
この日は、レンタバイクで島内観光。
礼文島は西海岸沿いに車両が走る道がなく、縦長の東側を上がる道がメイン道路です。(出発の香深港は、島の南東。)

利尻島同様、礼文島もレンタバイクを借りますが、こちらは事前予約が可能です。(昔とは少し違った感じです)
Cat☆Rockさんで5時間以上使用で4,500円。
こちらは、返却時ガソリン満タンが必須!
(昔はこんな感じではなく、利尻と同じスタイルだったんですが)

レンタルバイク

出発時、稚内からフェリーで到着(8時25分着)した5-6名の人が来店していましたが、礼文島での足はレンタカー、レンタバイク、レンタサイクル、路線バスがあります。
しかし、バスは本数が殆どなく、レンタサイクルも遠出には不向き。(起伏があります)
車は離島価格で非常に高く、小回りが利くレンタバイクがおすすめです。
島を初めて訪れた方で一番良いのは、利尻島同様フェリーの下船・乗船に合わせて運行される定期観光バスです。
短時間ですが、最低限の観光名所を立ち寄っていただけます。
今回もフェリー到着時にバスが待機していました。

定期観光バス(2階建車両使用)

08:35
港の前のお店を出発。
最初は島の北西部にあるゴロタ岬へ。
40-50分程走り続けます。
(途中のセイコーマートに立寄りお茶を購入)

09:05
礼文岳登山口(バス停:内路)を通過
駐車場奥の壁沿いの階段から礼文岳に向けて歩きます。
(今回は、行きません。)

礼文岳登山口(バス停:内路)

09:17
最北端のたいやき屋と島に2つしかない信号を通過。
ここの信号機は、島内の子供が学ぶために設置。

最北端のたいやき屋&島内2つしかない信号機

09:28
江戸屋の散策道にあるゴロタ岬へのスタート地点に到着。

ゴロタ岬へのスタート地点にある看板

強風の中、ここから約20-30分歩いて行きます。

ゴロタ岬のスタート地点

途中には、高山植物が所々で咲いています。
終盤のエゾカンゾウも咲いていました。

エゾカンゾウ

09:43
強風の中歩き続けます。

ゴロタ岬までの道

09:51
<ゴロタ岬>
ゴロタ岬(海抜176m)に到着。

ゴロタ岬

周辺は霧。
強風で立っているのも大変。
ガイドを伴って歩いている方も少し休憩して先のスカイ岬方向へ行かれましたが、私はバイクを止めた所へ戻ることに。

ゴロタ岬で休憩中の観光客

しばらく、霧がなくなるのを待っていましたが、無くなりそうでなかったため下山。
少し雲の切れ間から最北限のスコトン岬方面が見えました。

ゴロタ岬から見たスコトン岬方面

ゴロタ岬からスカイ岬方面

強風でも道路脇に花は咲いていました。

ゴロタ岬から下りも20分以上かけて下山。
帰りは、複数人が頻繁に登ってきたので譲り合って手前で待っていたり、花の写真を撮ったりで時間がかかりました。
 
10:31
<トド島展望台>
江戸屋道のゴロタ岬駐車地点から江戸屋道をバイクで走ると数分でスコトン岬の先・トド島が見える「トド島展望台」に到着。
(左奥に見えるのが、トド島)

トド島展望台

10:41-10:55
<スコトン岬>
礼文島の最北端にあるスコトン岬。
稚内宗谷岬の方が少し最北にあるので、こちらは日本最北限と言っています。
こちらにあるトイレには、「最北限のトイレ スコトン岬」の看板が掛かっています。

最北限のトイレ スコトン岬

写真の右側には、お店があり、お土産や軽食も頂けます。
(人も少なく、天候も悪く、ソフトクリームが有名ですが何も購入しませんでした)

スコトン岬の売店

さらに右奥に行くとスコトン岬の看板が立っています。

スコトン岬

スコトン岬の北方約1kmに海驢島(とどじま、とどしま)と呼ばれる無人島が見られます。
周囲はトドが沢山休憩していますが、この日は風があり、波もあって肉眼ですぐにトドを見つけることが出来ませんでした。

海驢島

11:06
<レブンアツモリソウ群生地>
スコトン岬のあとは、レブンアツモリソウ群生地へ。

レブンアツモリソウ群生地

こちらは、スカイ岬に行く道沿いにあり、開花時期が5月下旬から6月の短い期間のため、ここを散策するには期間が決められています。
(2022年は、5月20日(金)からエリアに入ることができたようです)
行ったときは、開花が終わり閉鎖されていました。

11:14-11:23
<澄海岬>
澄んだ碧い海と断崖絶壁が美しい西海岸の人気観光スポットのひとつ。
駐車場から少し上ると展望台があり、海底が見えるほど透き通った海は、「レブンブルー」とも言われています。
優雅に弧を描く湾や柱状節理等が見られる断崖も見どころです。

澄海岬

歌手・中島みゆきさんの「銀の龍の背に乗って」のPVの撮影が行われたところです。

澄海岬

スカイ岬の駐車場前には食事処兼お土産屋もあります。
観光客が居なければ閑散としていました。

スカイ岬のお店

ここで、先ほど来た道(レブンアツオリソウ群生地前)を戻り、浜中バス停の分岐点に戻ります。

11:39

浜中バス停は、レブンアツモリソウ群生地への最寄りです。

浜中バス停

ここから歩くけば、10分~15分です。
さらに約20分歩くとスカイ岬へ行けます。上り坂が続きます。
(徒歩で行く方は殆ど居ません)
ちなみに、バス停後方近くには「浜中2遺跡」と書かれた看板が草の中に立っていました。

浜中2遺跡

11:39
<久種湖畔キャンプ場>
ミズバショウ群生地として有名な久種湖。
面積0.49㎢、周囲3kmの日本最北の淡水湖。
湖の周辺にキャンプができるエリアがあります。(有料)

久種湖畔キャンプ場

11:43
礼文神社>
礼文島北東の船泊地区にある神社。
階段を上がると社殿があります。

礼文神社

社殿

祭神
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
・大海積大神(おおわたつみのおおかみ)
・事代主大神(ことしろぬしのおおかみ)
社殿様式 神明造
~由来~
文久3年青森県人秋田佐吉及田中太四蔵等が、本村茂尻湖(現久種湖)の主神として大沼神社と称し、湖畔の一隅に小祠を建築し崇拝された。
後に、船泊村の人口増加に伴い村民は、この神社を氏神と仰ぎ崇敬したが、祭神が不詳であった。
明治32年天照大神、大海積大神、事代主大神を奉祀し、礼文神社と改称、同年11月5日創立出願、同34年1月31日創立許可される。
同36年1月現在の地へ社殿新築落成し、遷座奉斎す。
大正15年5月12日村社に列し、神饌幣帛料供進神社に指定される。
昭和21年8月1日宗教法人となる。
昭和27年6月28日、神輿新調する。
旧神輿は、浜中神崎神社へ譲渡される。
昭和48年7月10日、御社殿改築落成とともに、遷座奉斎され現在に至っている。
<北海道神社庁HPから抜粋>

高台から見渡すと船泊の街が見えます。

高台からの風景

右側の海の向こう側は、先程いたスコトン岬・トド島が見えます。

高台からの風景

こちらでは、無人のため御朱印は戴けません。
(香深地区の厳島神社でいただけます。)

12:00
<金田ノ岬(かねだのみさき)>
礼文神社からバイクで5分ぐらいにある金田ノ岬。

金田ノ岬

船泊湾をはさんでスコトン岬の反対側に位置する岬。
スコトン岬よりわずかに南に位置していて最北端ではありません。
さらに岬と言っても行き止まりではありません。
こちらには船泊漁協が経営する「海鮮処 あとい」の食事処がありますが、この日は営業していませんでした。
(コロナ禍で営業されていないようです。繁盛期には観光ツアーの乗客で繁盛していた頃もありました)

12:08-12:10
金田ノ岬の高台の道を上ると現在休止中の礼文空港があります。

礼文空港

2003年まで礼文空港稚内空港線を19人乗りコミューター機のDHC-6で運航していました。
搭乗率の悪さなどで廃止されていますが、緊急時の空港として現在は休止空港となっています。
ターミナル横から滑走路が見えましたが、整備されている感じでした。

礼文空港

12:26-12:55
高山植物園>
5月初旬~9月にかけてたくさんの高山植物が見られる礼文島
花のビジターセンターでもある「高山植物園」が島の北部にあります。

高山植物

園内には、島内に咲く約50種類、2万本もの高山植物が咲くようですが、この日は15-16種類が咲いていました。
(ぽつぽつと点在して咲いている感じです)

園内風景

チシマゲンゲ

レブンウスユキソウ

以前来たときは、館内で無菌培養のレブンアツモリソウがありましたが、今年は1週間前に枯れてしまい、7月8月に行かれても見れないようです。
今は、瓶詰のレブンアツモリソウが置かれていました。

瓶詰のレブンアツモリソウ

こちらの施設は、9月まで解放されていますが、8月末まで300円の入園料が必要になります。
今回は、礼文島観光大使のため無料で入園できました。

この後は、スタート地点の香深港近くまで戻り、西岸の元地方面へ向かいます。
高山植物園からは、40-50分走ります。

13年前まで香深港から元地へ抜ける道には桃岩トンネルがありましたが、今は新しい新桃岩トンネルが完成していました。
元地へ行くには便利になりましたが、桃岩展望台に行くには今までのトンネルが使えないため(封鎖)迂回して行かなければなりません。

旧のトンネルがどのようになっているか見に行きましたら、見事に蓋がされていました。

旧 桃岩トンネル

この近くに桃岩展望台へ行く人向けのバス停があり、その近くにはさらに車で登れる道があります。
徒歩では、30-40分ですが、バイクなら10分程乗り、さらに徒歩で5分程山を登れば展望台に到着します。

13:50-14:00
<桃岩展望台>

桃岩展望台

レンタルバイクを駐車できるレンジャーハウスの横にある駐車場にバイクを置き、徒歩で展望台へ。(約7-8分)

駐車場脇にあるレンジャーハウス

徒歩の方なら桃岩登山口のバス停から桃岩展望台へ行けます。

さらに知床へと続くと5.3km・所要時間約2時間の桃岩展望台コースがあり、ここには高山植物の宝庫でお花畑といわれる場所もあります。
崖沿いの細い道を渡り、元地灯台、知床地区へと歩きます。

今回は、桃岩が見える展望台のみ見学。
相変わらず、ガスがかかる天気でした。

桃岩展望台コース(元地灯台方面)

桃岩展望台から駐車場に止めたバイクで次は元地海岸へ。

昔は、桃岩トンネルが近くにありましたが、現在は新桃岩トンネルができたため、迂回してトンネルを超えて元地方面へ向かいます。
(下の写真、右上から左の新桃岩トンネルを抜けると元地エリア)

新桃岩トンネル手前風景

新桃岩トンネルを通ります。

新桃岩トンネル

~桃岩トンネル(新旧)~
北海道道765号元地香深線の新桃岩トンネル(1,489 m)。
桃岩トンネル(230 m)は、2014年(平成26年)8月24日の集中豪雨により崖崩れなどの被害を受け、2016年(平成28年)11月25日に新桃岩トンネルへ変更され、桃岩トンネルは閉鎖されました。

新桃岩トンネルを抜けると元地地区周辺に出てきます。
(桃台猫台展望台や桃岩YHに行く方は、トンネルを抜けるとすぐ左折へUターンのような旧道を走ります)

右の道(桃台猫台展望台や桃岩YHに行く方)

礼文島の玄関口・香深(かぶか)港から桃岩展望台を越えた西側の海岸(北海道道765号元地香深線の新桃岩トンネルを抜けた先)が元地港、そして元地海岸。
島で最古の堆積層が地表に現れ、この周辺には地蔵岩、猫岩などの奇岩が多い海岸です。

14:12
<地蔵岩>
元地集落から車道の終点の先の海岸には、高さ50mの2枚の岩が直立に並ぶ岩が見えてきます。

地蔵岩

~元地~
アイヌ語のチェプ・モトチ(cep-motochi=魚・背骨)に由来すると推測される地名のようです。
礼文島は、島の最高峰・礼文岳を中心に分布する白亜紀礼文層群と新第三紀の元地層などで構成されているようです。
利尻島は火山島ですが。)
元地海岸には前期白亜紀礼文層群地蔵岩層と断層で接して溶結凝灰岩があり、これがメノウ浜層です。
地蔵岩は、礼文島白亜紀で最も古い礼文層群地蔵岩層のようです。

地蔵岩

お地蔵さまが手を合わせて拝んでいるように見える巨岩。
高さ50メートルで地蔵岩と言われています。
付近への立入りは禁止(落石のため)となっていますが、昔は礼文島名物の「8時間コース」のルートだったようです。
撮影は、手前の看板風景(上の写真)から望遠で撮影しましたが、撮影中、この右側から岩の方へ歩く中年夫婦(?)らしき人を見かけました。
(事故等があったようなので、絶対近づかないように!)

14:16~14:35
<Dining Cafe UMI>
元地海岸にあるカフェ。

Dining Cafe 海

地蔵岩がこの奥にあり、車は行き止まり地点。
目の前はメノウがある浜。
唯一の休憩場がここです。

以前は、この前に漁師三代が営業していたウニ丼で有名な佐藤売店がありました。
13年前に訪問した際は、2代目の方から3代目に引き継がれていた感じでしたが閉店中でした。
偶然、家前で居た際、2階の窓から顔を出され、事情を説明すると急遽ガレージの飲食エリアを開けていただけました。
営業はあまりしていなかったようですが、新鮮なウニは準備されていたので食べた思い出があります。
(ここのウニ丼を食べるために関西から5年連続来ていました)

左:Dining Cafe海。右:昔あった佐藤売店(住宅)

旧佐藤売店の前にできたお店。
礼文島観光協会の方もおすすめ。
現在の北海道知事も数年前訪れたようです。

今回は、おすすめの𩸽(ホッケ)バーガーを注文。(税込700円)
礼文産ホッケと鳥のミンチのパティ。

𩸽バーガー

バンズに挟まれたパティ。
シャキシャキレタス、トマト。
ホッケの風味を感じるバーガーは、とても美味しかったです。

一口食べた写真が、コレ。

一口食べると

合わせてアイスコーヒーも頂きましたが、こちらは礼文島観光大使の特典・無料ドリンクサービス券を利用しました。

アイスコーヒー

ちなみに、バーガーにポテトと飲み物が付いたセット(1,000円)があるようです。

ちょっと宣伝になりましたが、地蔵岩を見た後はメノウ海岸があるだけなので、こちらでゆっくりするのもおすすめです。

元地を後にして、新桃岩トンネルを通り、再び香深へ。
今度は、映画の撮影になった「北のカナリアパーク」へ。


15:00-15:25
<北のカナリアパーク>

礼文島の南端にある北のカナリアパーク。

北のカナリアパーク

女優の吉永小百合さんが主演した映画「北のカナリアたち」の公開を記念して、ロケ現場として使用された麗端小学校岬分校が一般に公開(無料)されている施設です。(2013年オープン)

麗端小学校岬分校内でお出迎えするパネル

分校内

こちらでは、校舎内の教室を見学でき、ある教室では黒幕(黒パネル)に突如映る吉永さんの映像とお話を体験することができます。

挨拶する吉永小百合さん

挨拶する前は、黒い人影パネルが置かれていました。

黒い人影パネルがある教室

訪問した際、別の部屋には「いのちの停車場」の宣伝映像が流れていました。

「いのちの停車場」の宣伝映像

「いのちの停車場」のポスター

外に出ると快晴。

青い海。
海の向こうに見える利尻富士
赤い屋根の分校と緑の広場。

絶景

15:35-15:55
礼文島温泉うすゆきの湯>

礼文島温泉うすゆきの湯

昨日、民宿から頂いたチケットで入浴した礼文島温泉。
今日は、朝からバイクで走り少し体を温めるため入浴。
ちなみに、こちらは礼文島観光観光大使の特典の入浴チケットで利用しました。
20分だけの入浴。

実は、この後宿泊桃岩荘の送迎バスの港からの出発が16時10分に予約していたので入浴が短かったのです。
次の送迎時間16時50分に、この日の朝に迎えに来た桃岩のスタッフに変更依頼していましたが、16時すぎに送迎車が止まっていて、「今からバイク返して乗れますか」と聞いてみるとOKだったので、結果的に早く桃岩荘に到着できて良かったです。

<次は、利尻・礼文旅(4日目 2/2)

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