とらすず日記

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サイコロきっぷ旅④

サイコロきっぷ旅【加賀温泉駅】(4/5)
山中温泉
~2023年2月3日(金)~

15:05
山代温泉バス停から山中温泉へ。
乗車時間は18分。

山代温泉バス停

乗車する反対側のバス乗場(加賀温泉駅方面)は行列ができていましたが、こちらは4名程が乗車するだけで、駅から来たバス車内は、やはり大混雑。
すぐに乗車扉を開けず、車内の半数以上が下車して車内に入れました。
山代温泉は、多くの人が来ています。

15:23
山中温泉バスターミナルに到着。

山中温泉バスターミナル

ここから総湯までは、徒歩10分ぐらいありますが、このバスはここまで。
周遊バス・特急バスは総湯付近まで行く便がありますが、路線バスの多くは(一部を除き)ここが発着の起点になっています。

この時期、総湯までの道路・特に歩道は雪が積もり、歩きやすい道ではありません。

山中温泉バスターミナル

山中温泉に到着後、こちらでも最初に温泉守護寺に拝観に向かいます。
バスターミナルから細い道を歩き、山側の高台に通じる道を進むと階段が見えてきます。
ここからお寺付近の国道へ上がれますが、積雪で通行不能

通行不能の階段

迂回で次の道へ。

通行不能階段②

寺と隣接の神社に向かう階段も通行不能なので、さらに迂回。
この通行不能の近道の上にある迂回道は、地元民に聞くと通れたので上の国道に繋がる坂を上りました。
坂からは山中温泉街の景色が見えました。

山中温泉街の景色

国道には辿り着きましたが、歩く歩道は雪で消失。
さらに向かいの寺側の歩道も積雪で歩けず、渡っても車道を歩く危険な道のりが100m程。
途中、2~3台の車にすれ違い、お寺の横から入る道があったので、横から境内・参道へ。

横から境内・参道へ

拝殿が見え、写真を撮っていると正面の襖を閉める女性が見えたので、近づいて御朱印を依頼。

拝殿

しばらくすると、住職さんらしき男性の方が来られ、堂内で記帳していただきました。

御朱印国分寺 医王寺

~国分山 医王寺~
KOKUBUNZAN IOUJ temple
石川県加賀市山中温泉薬師町にある高野山真言宗の寺院。
聖武天皇天平年間(729~749年)に僧行基が開基したと伝えられ、山中節の「忘れしゃんすな 山中道を 東ゃ松山 西ゃ薬師」と歌われる寺。
薬師の尊像を安置したと伝えられています。

境内・山の傍に何体かの石仏や地蔵様があり、不動の滝など表門に続く参道の山側には霊場感がありました。

参道の石仏

山の岩肌にある石仏

参道脇にある滝

山門

帰りは、境内の石道から表門をくぐります。
山門をくぐると、何やら音楽が流れてきました。
(センサーで管理されているようです)
山中節だったと後で分かりました。

ここは、山中節で歌われたお寺でした。
残雪がある階段を慎重に下り、背中越しは山中節が流れていました。

冬場の拝観者は少なく、到着が15時半を過ぎていたため誰も居ませんでした。
本来、徒歩で拝観するルートとしては、山中温泉総湯付近から朱色の欄干の橋の下から続く階段を上るようです。
帰りは、この道で帰りました。

医王寺への道(背面が山門)

道を下ると寺の石標がありました。

温泉街からお寺への階段

階段を下り、2~3分で山中温泉の総湯に到着します。

山中温泉総湯(菊の湯)

山中温泉の総湯は、男女で建物が異なり、男性浴場は緑色の変り瓦をふいた天平風の優雅な建物が特徴です。
男性浴場の向かいには、華麗で優美な造りの女性浴場があります。

女性浴場(左)に隣接する山中座(右)

女性浴場に隣接して山中座があります。

16:05~16:30
早速、男性側の建物に入ると受付の左右に入口があり、どちらも同じ脱衣所に繋がっています。

男性総湯(菊の湯)入口

券売機で料金を払い、こちらもサイコロきっぷ特典で半額の230円で入浴できました。

入浴券

券売機のサイコロきっぷ者の特典ボタンが分かりませんでしたが、山中温泉入浴者・半額のボタンだと言われ押下。

券売機

脱衣所は、山代温泉より広く感じ、鍵なしロッカー(棚)。
貴重品は入口下駄箱脇の100円が戻るミニロッカーに入れておきました。
湯舟は広く、一つだけの浴槽。

湯舟(写真はネットより)

温度は熱めで、中央は立ちながら入るぐらいに深く、昔は子供が大きくなるにつれて中に浸れると言われていたようです。
地元民以外の観光客も頻繁に来ていたので20程あるカランも殆どが埋っていました。

体を洗い、10分位で出てきました。

入浴後は、向かいの女性用の総湯と山中座の舞台が入る建物で小休憩。
ここでは、お土産用に温泉たまごが、袋に入って販売していました。

販売されていた菊の湯たまご

店頭で購入した場合、上をカットしてスプーンで食べれます。と書いていたので1個90円で購入。

お店の方が、カットする道具で先端を切ると綺麗な温泉たまごが見え、一口目はそのままでパクリと食べます。

上部をカットした菊の湯たまご

二口目から、そこに置かれた醤油と塩でどうぞ。と言われ食べて見ました。

醤油を入れて、スプーンで食べます

やはり現地で食べるのは美味しく、醤油をたらして、塩を少々振りかけスプーンで食べました。
(少し濃い醤油がちょうど美味しくなった感じでした)

その後、館内2階から週末演芸が行われる劇場を見学。
(館内見学無料)

山中座 内部

<山中座 ホール>
収容人数180名を誇る山中座ホール。
山中節の歌と踊りが愉しめる劇場。
毎週土・日・祝日のみ15時半から16時10分まで「山中節四季の舞」が上演されています。
(料金:大人700円)

舞台側からの客席

入口には、山中座にゆかりのある方の写真が展示されていました。

名誉座長の写真も展示

約20分(16:30~16:50)、山中座のある館内で休憩。
帰路のバスの乗車時間が40分程あるので、駅前の案内所の方がおすすめされた「総湯からこおろぎ橋方面のゆげ街道」へ行ってみました。
こちらの通りは左右にお土産屋や飲食店、見学施設など100m程の道。
少しの観光客の方が散策する光景が見られました。

ゆげ街道

総湯のある場所からすぐに「山中 片岡鶴太郎工藝館」がありました。
行ったときは閉館時間でした。

片岡鶴太郎工藝館

<山中 片岡鶴太郎工藝館>(公式サイトより)
昭和6年山中温泉でおこった大火の後に漆器商「山岡商山堂」の本社屋として建てられた、大正浪漫の香り漂う鉄筋コンクリート造りの建物です。
平成11年に文化庁登録有形文化財に指定されたのを契機になにかこの地にふさわしい姿にと考えていたところ、幸運にも片岡鶴太郎さんと出会う事ができ、そのアートの息吹が伝わるように再生することが出来ました。
当館が温泉と工芸の町・山中にふさわしい施設として、やすらぎと生きがいを与える場となることを願っております。

営業時間:9:00〜17:00
休館日:年中無休
観覧料:大人500円 中学生以下300円

途中には、「福を招く鐘」が設置されていました。
一鐘だけ鳴らして先へ進みました。

福を招く鐘

ゆげ街道の左右に建物が並んでいます。
(横断歩道から撮影)

ゆげ街道

途中の「肉のいづみや」店頭でコロッケを食べている人がいました。

「肉のいづみや」店頭

店内に入り食べようかと思っていましたが、先客が居て店員の応対もないので退却。
メニューだけ写真を撮りました。

メニュー

その後、2-3分歩くと山中温泉のオブジェが渓谷沿いに建っていました。

YA ANAKA オブジェ

この奥には大聖寺川
対岸には、鶴仙渓遊歩道があります。
ゆげ街道の道から大聖寺川に架かるこおろぎ橋へ。

こおろぎ橋

橋から見る大聖寺川

橋上からの大聖寺川

こおろぎ橋から黒谷橋までの約1キロが鶴仙渓
途中には、S字型の斬新なデザインの「あやとりはし」があり、今回はここを散策。
あやとり橋以降は、積雪で通行止め中と駅案内所の方が言われていたため、バスターミナル近くの黒谷橋までは行かずに途中までと思いスタート。

17:05
入り口で見知らず高齢男性(地元民?観光客?)から「先は通行止めですよ!」と言ってきたので、行けるところまでと言って進むと、住宅の庭にいた住人の方に「先は行けますか?除雪されてますか?」と聞くと「気を付ければ・・・」と言ってくれたので進むことに。

スタート地点から渓谷沿いの階段へ

結果的ですが、道中には雪が道に積り、滑ると左は川。
一か所だけ山側から落雪があり、道を少し塞いでいました。
大きく足で踏み込み前進すると、滝があり、目的の「あやとり橋」まで25分ぐらい歩きました。
本来なら通行止めにするのが筋ですが、何も表示が無く、無事に行けたので良かったですが、中間辺りで落雪があったので戻るにも悩むところでした。

その道中です。

17:10
積雪で足場も悪いところを進みます。

途中の道①

17:15
休憩小屋のようなものがありましたが、先を進みます。

休憩小屋

17:16
木道の橋に雪が積もり、滑らないようにゆっくり進みます。

木道の橋

17:17
道沿いは流れのある川が見れますが、暗くなる前に先へ進みます。

渓流

17:19
まだ橋が見えませんが、渓流に建つホテルが見えていました。

渓流

17:21
さらに歩くと、水の流れる激しい音が聞こえ、山間から滝のような水が流れている場所を通過。
左奥には、目的の赤い橋が見えています。

山からの滝

振り向くと、足場は積雪。

渓谷

あやとり橋

17:23
下から橋が見え、ここから上に登ります。
階段があり、途中で折り返す階段が続き、平らな場所には雪だるまがお出迎え。

雪だるま

17:27
あやとり橋手前にハートのオブジェが設置されていました。

あやとり橋手前のオブジェ

17:28
あやとり橋を渡ろうとすると前からカップルに遭遇。
遊歩道はだれも会いませんでしたが、ここで初めて人と出会います。

あやとり橋

橋の上からの景色

橋上からの景色(左下が歩いていた道)

黒谷橋方面の風景も橋の上から見ましたが、通行止めのような表示はなさそうでした。

黒谷橋方面の風景

あやとり橋は、S曲になっています。
勅使河原宏氏デザインのユニークなS字型の橋)

あやとり橋

時間は17時半。
予定のバスは17時35分発。
ここからバスターミナルには5分以上必要なので、残雪道が多く、次の18時発のバスに乗車することに。
(早く着くと駅周辺で夕食を食べれましたが変更)

17:33
あやとり橋から総湯に向けて細い道を歩くと「芭蕉の館」が見えてきます。

芭蕉の館

玄関先には、芭蕉と思われる石像が雪に埋もれていました。

石像

17:37
足場が悪く、バスターミナルが見えていましたが、歩道は雪があるので注意しながら車道を歩きバス乗り場へ到着。

当初予定のバスは、2~3分前に出発したようで、20分ほど次のバスまで時間があるので裏手のスーパーで恵方巻(節分の日)を購入。

帰宅して食べた恵方巻など

18:00
駅から到着したバスには、5-6人の乗客が降りましたが、折り返し1分遅れで出発。

路線バス

車内には8名の乗客が乗り、途中の山代温泉からは10名程乗車して駅に到着。(18:31着)

駅には大勢の観光客が居て、工事中の仮設待合室には20~30人が列車を待っているようでした。
待合室にあるコンビニには、駅弁がまだ残っていたので購入。
こちらを車内で食べることに。

<次は、サイコロきっぷ旅⑤へ>

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