伊勢・瀧原宮の旅
◆日帰り伊勢の別宮参り旅◆
~2023年7月24日(月)~
今回の旅は、先月(6月)2日に大雨で紀勢本線が不通になり行けなかった伊勢神宮の別宮・瀧原宮のリベンジ旅。
使用切符は、事前に金券ショップで450円安く購入した青春18きっぷ。(定価12,050円/5回分)
05:05
自宅を出発して、JR天満駅へ。
大阪環状線・外回りの始発列車は4時57分発。
乗車するのは2番列車の5時15分発。
05:15
大阪環状線・外回りの電車に乗車。
車内は休み明けと夏休みが始まり深夜まで遊んでいた若い人も見掛けられ、2駅先の京橋駅で下車。(05:19着)
今回はJRで伊勢方面に行きますが、ルートは数パターンあります。
天王寺・奈良・木津・加茂乗換の場合、到着は同時刻ですが、乗換回数・人混みを考慮して京橋経由で木津・加茂を経由するコースを選択。(平日のみ、この時刻で行けます。土曜休日は不可)
また、大阪・草津経由で柘植乗換のルートは始発時間でも柘植からの列車に乗車できず、却下。
05:19
京橋駅に到着し、学研都市線では当駅始発の5時27分発の松井山手行きの列車が停車していましたが、途中乗換が必要なので次発の34分発・木津行きに乗車することに。
京橋駅で時間があるので、乗車駅の天満駅で改札印(日付印)が押せなかった(無人)ため、京橋駅の有人改札(京阪電車側)へ向かい、押印依頼。
再びホームに上がり、歩いていると天王寺方面行きのホームに京橋始発(05:30発)列車が逆行で入線。
05:34
京橋駅から学研都市線木津行き列車に乗車。
電車は、4時51分に宝塚始発の東西線経由の普通列車。
7両編成の車両は、ロングシートの両端に人が座る程度の乗客率。
終点に近づく手前では座席も埋まりかけましたが、朝6時半では空席が目立つ車内でした。
終点・木津駅には6時35分に到着。
06:54
木津駅からは奈良方面大阪環状線行きの電車、京都行き、折り返しの快速・京橋方面西明石行きの列車が発車した後、乗車する加茂行きの列車が入線。
この電車は天王寺・新今宮(JR難波駅始発)で乗り換え、奈良行普通列車に乗車し、奈良駅始発のこの電車に乗れば同じでしたが、大和路線の乗降客を考慮して閑散している学研都市線を今回は選択。
車内は、空席多し。8両編成221系は次の加茂駅止まり。
6時52分に加茂駅に到着。
定刻に加茂に到着すると、反対の前方に2両編成の気動車が停車中。
06:54
加茂駅での乗換時間2分。
ワンマン列車の車内は、ロングシートがゆったり座れる程度の混み合い。
途中の伊賀上野駅・柘植駅で多くの人は降りましたが、終点の亀山駅手前では立ち客もある程度の混み合い。
亀山駅(3番ホーム)に8時16分に到着。
08:23
亀山駅での乗換時間7分。
多くの人は、名古屋方面の列車に乗り換えていましたが、私は伊勢方面の紀勢本線に乗車。
トイレを終えた後、跨線橋を渡り紀勢本線ホーム(5番)に4両編成の列車に乗車。
(通常2両編成ですが、この時間帯は4両のようです)
伊勢市行きの列車は定刻に出発。(08:23)
車内は4両編成なので、空席が多く、途中駅からもあまり乗客が乗って来ない感じでした。
途中の高茶屋駅で新型特急(HC85型)南紀の通過待ちで12分の停車。
多気駅に到着。(09:35着)
09:43
多気駅からは、当駅始発の新宮行きの普通列車に乗車。
ワンマン列車の2両編成には、2-3割ほどの乗車率。
先頭車両に、中高校生らしい学生風の男子4-5名が騒いでいたので2両目に乗車。(降車する際にはまだ乗車していました)
40分程、山合を走り滝原駅に到着。(10:24着)
下車したのは、私と高齢のおばさんひとり。
無人駅のため、先頭車両の運転士に乗車券を提示して下車。
停車時間は1分余り。
対向列車のすれ違いを見送り、無人駅の改札を通過。
次の列車は、折り返しの伊勢方面は3時間11分後(13:35)。
新宮方面は、3時間53分後(14:17)まで普通列車が来ません。
簡易な改札を出ると広い駅前。
右側には、トイレがあり、予約制のバス停がありました。
(列車時間に接続していないようです)
駅前を歩くと橋があり、橋の手前は大台町。
橋からは大紀町になるようです。
(駅は大台町だったようです)
「清流日本一のまち」と掲げているように綺麗な川(大内山川)が橋から見えていました。
10:31
橋を渡るとすぐに国道42号線。正面には大紀町役場の建物が見えてきます。
国道42号線を左に行くと目的の瀧原宮方面に行けますが、途中で歩道が無くなるので、その先の旧熊野街道を歩いていきます。
こちらの道は、世界遺産熊野古道伊勢路(三瀬坂峠)のようです。
約20分程、旧の街道を炎天下の中歩くと、右側に森が見えてきます。
こちらが、今回の目的地・瀧原宮(皇大神宮別宮)です。
早速参拝ですが、道を挟んだ入口の向かいに、4コマで描かれた瀧原宮のストーリーがあり、こちらで簡単な成り立ちが学べました。
<ストーリー①>
<ストーリー②>
<ストーリー③>
<ストーリー④>
入口の鳥居をくぐる手前左には、衛士見張所(えしみはりしょ)があります。
特に監視はされていませんが、人が居ました。
参道には大きな大木・杉の木が並んでいます。
5分程歩くと左に手水所と忌火屋殿(いみびやてん)があります。
忌火(いみび)とは、「神聖で清められた火」を意味します。
朝夕(大御饌祭:おおみけさい)に神様にお供えする料理を調理する台所のようです。
これらの向かいには、お札、お守り、御朱印が受けられる「宿衛屋」があります。
この後方には、頓登川(トンドガワ)が流れ、そこには皇大神宮(内宮)の五十鈴川に似た「御手洗場」があります。
こちらで手を清め、再び参道を歩きます。
すぐ先の右側には、祓所がありました。
さらに、歩くと瀧原宮の参拝エリアが見えてきます。
手前から、古殿地、御船倉、瀧原竝宮、瀧原宮、若宮神社、長由介神社と並んでいます。(奥は行き止まりです)
参拝順序が木版に掲載され、①瀧原宮、②瀧原竝宮、③若宮神社、④長由介神社(川島神社)順に参拝します。
最初は、瀧原宮(たきはらのみや)に参拝。
天照大御神御魂を祀っています。
神明造の本殿で創建は804年以前と言われています。
内宮よりも先に天照大御神を祀った場所という伝えがあり、天照大神を過去に祀っていた場所を元伊勢と呼びますが、別宮とされたのは瀧原宮だけです。
続いて、瀧原竝宮(たきはらのならびのみや)に参拝。
こちらも瀧原宮と御同神(天照大御神御魂・あまてらすおおみかみのみたま)を祀っています。
両宮共に天照大御神御魂を祀り、二宮並んで奉斎されているのは、皇大神宮と荒祭宮の関係と同じです。
左にある古殿地との間に御船倉(みふなくら・古い御船代が納められている)が静かに建っています。
この後、瀧原宮の東(右側)の石段を上がります。
右手前には、長由介神社がありますがこちらは最後に参拝します。
若宮神社に参拝。
こちらは、瀧原宮所管社(瀧原宮所管社3社のうち第1位)で、瀧原の地に縁のある水の神といわれる、若宮神(わかみやのかみ)を祀っています。
最後は、石段を降りた場所にある長由介神社(ながゆけじんじゃ) へ参拝。
こちらも、瀧原宮所管社(瀧原宮所管社3社のうち第2位)です。
瀧原宮の御饌(みけ・食物)の神・長由介神を祀っています。
。
江戸時代に長寿を祈願する参拝者で賑わい、瀧原宮の向かって右に西面(手前)してご鎮座。
長由介神社に同座する瀧原宮所管社(瀧原宮所管社3社のうち第3位)の川島神社(かわしまじんじゃ)に参拝。
祭神は川島神(かわしまのかみ)が同座しています。
ちなみに、瀧原宮から約6キロメートル離れた地に鎮座する内宮の摂社がもうひとつあります。
それは、多岐原神社(たきはらじんじゃ)。
宮川の急流に困られた倭姫命を助けた真奈胡神が祀られています。
今回は、車ではないので、行きません。
列車や路線バスは、1日数本しかなく、公共交通機関を使用するには不便なところです。
11:37
時間は、昼前。
昼食は、瀧原宮入口から徒歩3分の「道の駅 奥伊勢木つつ木館」へ。
旧熊野街道に並行して走る国道42号沿いにある道の駅。
こちらでは、地元の木々を使った商品などを販売している道の駅。
中には、食事処ができる所があります。
こちらで、鹿肉を使った「もみじ丼(750円)}を注文。
券売機で食券を購入し、注文口へ。
しばらくすると番号が呼ばれ、手元にもみじ丼が。
味は、甘醤油漬けされた臭みのない鹿肉を丼ぶりに乗っています。
薄い箇所は、柔らかく食べやすいですが、サイコロ大の塊は、時間が経つと少し硬くなっていました。
食後には、大内山バニラソフト(350円)。
地元の大内山の牛乳を使ったジェーラート風のあっさり感のあるソフトクリームです。
食事を終え、館内のお土産コーナーで大内山牛乳使用の「ミルクカスタードケーキ」と「瀧原宮参拝記念・塩サブレ」を購入。
さらに、道の駅で販売している記念きっぷ(奥伊勢木つつ木館/180円)も購入。
12:53
昼食と小休憩を終えて、3時間後に次の列車が来る駅へ。
道の駅の前にある国道42号線は、途中で歩道が無くなるので、危険を避けて、往路同様の旧熊野街道を通り駅へ。
13:05-13:13
駅までは20分位で余裕で歩いて行けるので、途中の大宮郵便局へ風景印を押すため立ち寄り。
こちらの郵便局では、滝原宮、カリヨンフラワーパークのモニュメント、カブト虫が描かれた風景印があります。
官製はがきとPOST型はがきを購入して押印依頼。
1998年(平成10年)1月19日に旧滝原から大宮郵便局(22049)に局名が変更されましたが、デザインは従来のままのようです。
ちなみに、2005年2月14日に市町村合併(三重県度会郡大宮町 ⇒ 三重県度会郡大紀町)がありました。
13:25
列車が来る10分前に滝原駅に到着。
滝原駅からは学生風の女性一人が乗車し、降車する方はいませんでした。
2両編成の車内のロングシートには、間隔を空けて座っている程度の混雑度。
思っていたより、人は乗車していました。
14:10
滝原駅から35分。
終点の多気駅に到着。
ここからは、参宮線に乗車しますが、殆どの方(99%)は、更に紀勢本線が続く亀山行き普通列車に乗車していきました。
乗車する参宮線の列車は、25分待ち。
乗車する反対側には名古屋行きの快速みえ、乗車ホームにはHC85の新型特急・南紀号が停車し、発車していきました。
多気駅は過去に数回乗り継ぎ待ちをしていますが、駅前にはヤマザキストアーがあるのみで、時間潰しの駅としてはおすすめできませんが、改札の駅員に駅スタンプを依頼して押印。
14:35
多気駅から参宮線鳥羽行き普通列車に乗車。(始発は亀山駅)
ワンマン・2両編成の車内は、1割ほどの乗客。
15:05
多気駅から30分の乗車で目的地の二見浦駅に到着。
こちらも数年ぶりに来た駅。
駅は無人駅。
降車時に車内で乗車券を提示(清算)します。
観光客らしき親子・中年女性の二人組など10名近くが下車。
私は、駅前の鳥居をくぐり二見浦方面へ向かいます。
駅前通りを少し歩くと国道42号線の交差点があり、交差点を渡りしばらくすると伊勢志摩観光コンベンション機構(観光案内所)があります。(少し分かりづらい)
こちらで、無料配布のマンホールカードを頂きました。
実物のマンホールは、この先の途中(賓日館/ひんじつかん)にあり、案内所の方から地図を頂き、設置場所辺りにマークをして頂きました。
案内所からすぐに、御福餅本家(赤福に似た餅)があり、その数軒奥に赤福・二見支店があります。
こちらは、帰りに立ち寄ることにして、正面の二見浦の海岸沿いに続く夫婦岩表参道を歩きます。
旅館街を通ると、先程のマンホールが設置されている場所に到着。(少し分かり難い)
色が薄くなっていますが、マンホールカードと同じものがありました。
また、表参道には、変わったマンホールもありました。
15:31
駅から寄り道して30分歩き、二見興玉神社の一の鳥居に到着。
こちらから海沿いに続く道の先に観光名所の夫婦岩があります。
夫婦岩手前には、カエルの置物が置かれた二見興玉神社の拝殿があります。
こちらで参拝。
夫婦岩の奥のカエル岩、さらに奥には愛知県の知多半島が見えていました。
海岸沿いに歩くと龍宮社が岩場に鎮座しており、こちらでも参拝。
東鳥居を超え、伊勢シーパラダイスがある建物内へ。
伊勢夫婦岩めおと横丁として館内にお土産屋・飲食店がありますが、夕方には食堂は閉店。
人は居ましたが、閑散したイメージの場所。
こちらにも赤福の販売店がありましたが、飲食・休憩できるところでは無いので、駅近くのお店へ向かいました。
16:10
速足で参道をあるき、JR二見駅近くの赤福のお店へ。
ここで、この時期限定の「赤福氷(600円)」を注文。
このお店は、他の赤福のお店より比較的、行列の無いお店です。
過去にも来ているので、本店や他のお店で休憩するのにはおすすめです。
ふわっとした氷。
抹茶のシロップが全体に掛けられ、食べると餡子の塊・白玉2個が出てきます。
外は猛暑でしたが、15分位で完食して駅へ。
赤福のお店の数軒隣で、赤福餅に似た御福餅本家のお店があり、こちらは店頭販売のみのようで、お客さんは見掛けませんでした。
16:33
駅へ到着すると、列車が入線するアナウンスが聞こえてきました。
列車は松阪行き普通列車。
急いで乗車しても後続の同じ列車に乗るので、駅ホームで15分待機。
16:53
二見浦駅から鳥羽発の快速みえに乗車。
2両編成の先頭車両(自由席)に乗車。
車内の乗客は、半数程で、伊勢市・多気・松阪で乗降され、隣席は空席のまま下車する津駅まで乗車できました。
ちなみに、快速みえは津駅から先(河原田駅まで)は、伊勢鉄道線に入るので、青春18きっぷでは乗車不可です。
その為か、たまにこの区間に乗車すると必ず乗車券の拝見がきます。
今回は、この区間ではなく伊勢市-多気間で車掌が車内検札に来られ、少し驚きました。(二見浦の無人駅、伊勢市は近鉄線乗換駅のためでしょうか)
鳥羽発快速みえ22号(名古屋行)停車駅
(鳥羽、二見浦、伊勢市、多気、松阪、津、鈴鹿、四日市、桑名、名古屋)
17:43
JR津駅に到着。
下車すると同時に大勢の方が車内に入り、通勤通学の列車のようです。
ここで、30分程の乗換時間待ち。
手早く食べれる吉野家で牛丼の並を注文。
改札を出てすぐ右に10名程しか座れない店内ですが、15分位で完食。
ホームに戻り、亀山行きの列車に待つ行列に並び10分程待機。
18:16
2両編成の亀山行きの普通列車に乗車。(着席)
車内は帰宅する会社員や学生で立ち客もいる感じ。
一駅先の一身田駅で多くの方が下車し、下庄駅も停車し、終点の亀山駅で下車。(18:34着)
18:42
加茂行きの乗継列車には、跨線橋を渡り別のホームへ。
1両編成の関西本線の気動車の車内は学生や仕事帰りの人で席は満席。
十数名が立っている中、出発。
一駅先の関駅で半数近くが下車し、立っている客も数名。
次の加太駅で乗降客が少しあり、次の柘植駅で下車。(19:08着)
19:11
柘植駅では、草津線の列車に乗り継ぐため跨線橋を渡り、別ホームへ。
亀山・柘植駅は何度も利用しているので先頭車両に乗車すると跨線橋の階段近くになり、乗換が便利です。
乗換時間が2分でしたが、無事乗車。
列車は、先程の1両編成から8両編成へ。
こちらも先頭車両に乗車。
車内は、空席ばかり。
20:04
草津駅に到着。
予想通り、乗換は階段を上がり別のホームへ。
乗り継ぎ時間が2分。
20:06
草津始発、指定席(Aシート)が連結(9号車)された新快速上郡行きに乗車。
12両編成ですが、窓側は埋まる状況。
京都に近づくにつれて車内の座席は埋まり、大津駅から隣の席にも座わってきました。
20:58
大阪駅に到着。
この後は、遅延している大阪環状線に乗車して自宅の最寄り駅へ。