とらすず日記

訪れた日本のおすすめ場所や観光地などの旅情報を発信

但馬の旅

兵庫・但馬の旅
◆たじまわる鉱石・日帰り旅
~2023年8月20日(日)~

今回は、青春18きっぷの残りを利用して但馬へ。

自宅を5時半頃出発し、大阪駅へ。

05:55
大阪駅から福知山への始発列車に乗車。

大阪駅

この列車は、途中で対向電車の行き違い待ちはありますが、特急など抜かされずに福知山に大阪から最初に到着する列車です。
過去に数回乗車し、今回も18きっぷシーズンで乗車する方が多い電車です。

大阪から2時間24分。
福知山駅に到着。(08:19着)

福知山駅

ここからは、山陰本線に乗換ですが、35分待ち。
時間があるので、駅前のSLを見学。

福知山駅

また、JR西日本の懐鉄入場券も購入。

豊岡行 行先標

08:54
福知山から山陰本線・豊岡行きに普通列車に乗車。

(豊岡行)普通列車

こちらも18きっぷの旅行者らしき若者数グループが乗車。

09:27
和田山駅で下車。

和田山駅前に停車する全但バス

今回は、ここから全但バスが運行する「【たじまわる鉱石の道号生野銀山・神子畑選鉱場跡・明延鉱山を巡る(7/15~9月運行)」を利用します。
このコースは、日本遺産に認定された生野銀山、神子畑選鉱場跡、明延鉱山を巡るコースで、路線バスで1日で回るには困難。

料金は500円。
今回、JR西日本のサービスがあるWESTERアプリから購入。

和田山駅に到着した際にバスに向かうと十数名が車内に乗車していました。
恐らく、前日に周辺に宿泊された方か京都発の特急列車で到着した方かと思います。
(9時27分・28分と上下線の普通列車が到着しますが、これで乗車する方は私のみ)
予約済みで支払いをWESTERで購入と言うと、
ガイドさんが「はぁ?なに?」と。
また、運転手さんも「そんなん、あるんか・・・」と。

最初から印象が悪い感じがしましたが、ガイドさんの愛想の無い案内で車内のここに着席してくださいと言われ、着席。

09:31
1分遅れで和田山駅前を出発。
私を含め約16名が乗車。
車内で料金徴収するためにガイドさんが巡回。
私の来たところで、WESTERが分かったようで、乗車券を頂く。

乗車券

その後、竹田城が山上にある麓の竹田城下町(09:45)の乗車場には乗車なし。

山上には、竹田城(車窓)

JR生田駅(10:10)に乗車する方が7-8名。
生田駅からおじいさん・おばあさんと一緒に5歳前後の2名の孫らしき人も乗車。
車内では早速電話したり、孫が退屈するなど、この後、坑内を歩いたりするコースを選んだようです。

10:17(当初予定10:13)
生野銀山に行かず、手前の口銀谷のまち歩きをする高齢の男性が一人途中下車。
こちらでは、街を見学できるようです。(井筒屋バス停付近)

全但バス

10:21-11:44(10:20-11:45)
生野銀山に到着。(自由見学)
こちらは、個人で入場料1,000円を払い坑内へ。

生野銀山

生野銀山は、戦国時代・平安時代初期の大同2年(807年)に開坑したと言われ、銀・銅・錫が産出。
閉山は1973年3月22日。
坑道の総延長は350km以上、深さは880m。
約1kmの観光坑道内の温度は、約13度。

生野銀山 坑道内

日曜日と言うことで、人が多く、ゆっくり写真が撮れずまま40分程掛けて見学。

生野銀山

狸掘(たぬきほり)と呼ばれる穴があったり、近代化された機械の展示など綺麗に整備されていたところでした。

狸掘

有料エリアには、鉱山資料館、吹屋資料館があり、さらに坑外にも見学ルートがありましたが、時間が無かったので行けませんでした。

11:15
昼食は、生野銀山敷地内のレストラン「マロニエ」で、昭和30-40年代に鉱山労働者が食べていたハヤシライスを注文。
(税込1,180円:サラダ・スープ付)

ハヤシライス

バスの時間があるので、簡単にできるものを注文するも、少し後から来た男性に先に渡すなど、不手際が多く、言わなければ持って来ないお店でした。
持って来ても、箸・スプーンなどもなく、再度頂きに行く次第。

調べてみると、
生野銀山が閉山した翌年の1974年に開店。
2020年までは市内の夫婦が営んでいたが、11月末に閉店後は、全但バスが運営を引き継ぎ、2021年7月に改装オープンさせたようです。
恐らく、地元のおばさん三人ぐらいで営業している感じでした。
慌ただしく、味もわからず、美味しいとは思えませんでした。
但馬牛を使い、キノコも入った地元の売りの商品ですが、これじゃ、余裕の時間を持ってお店に入るも、最低の昼食でした。
別の客が言ってましたが、ちょっとすっぱいね。と。
それはハヤシライスだから、こんなものかと思いますが。(私的な感想ですが。。。)

慌ただしく、駐車場に停まるバスへ。
その付近には、1円電車と言われる車両が展示されていました。

明延一円電車「わかば号」

11:44(11:45)
生野銀山を出発。
次は、神子畑選鉱場跡に向かいますが、途中に鋳鉄でできたアーチ橋・神子畑鋳鉄橋を見学。

12:17-12:24(12:20-12:25)
~神子畑鋳鉄橋~
鋳物で作られたものとしては日本では最古のようです。

神子畑鋳鉄橋

ここには、国道429号沿いの駐車施設で5分の下車観光。

神子畑鋳鉄橋

河原からの風景と実際に渡ってみました。

近代橋梁として、1977年6月27日に初めて国の重要文化財に指定。
2007年に近代化産業遺産に認定。
2017年度には日本遺産に認定。
 
<神子畑鋳鉄橋>
(概要)
橋は兵庫県朝来市佐嚢(さのう)地区を流れる神子畑川(みこばた)に架かる鋳鉄でできたアーチ橋で、川は円山川の支流で国道429号沿いに東西に流れており、神子畑鉱山で採掘された鉱石を生野の生野精錬所まで輸送するため1883年から2年の歳月をかけて約16kmの鉱石運搬道路を建設。その運搬路建設の一環として手引車や牛車(1891年に鉄道馬車等のトロッコ用の線路が敷かれる)などのためにかけられた鉄橋群の一つである。鋳物で作られたものとしては日本では最古のもので横須賀製鉄所で作られ飾磨まで海輸し運ばれたとされ、生野鉱山の開発などで呼ばれたフランス人技師たちの指導のもと作られた。この工事は、明治政府の工部省が総工費4万円で建設した。
他に4箇所架けられていたが現存するのは羽淵鋳鉄橋(L=18mの2連のアーチ橋)と神子畑鋳鉄橋の2つだけとなっている。東京都の八幡橋(旧弾正橋)とともに、近代の橋梁としては初めて1977年6月27日に国の重要文化財に指定されている。老朽化のため1982年には一年かけて永久保存を目的として修繕が行われた。2007年に近代化産業遺産に認定された。また、2017年度には日本遺産にも認定されている。
本橋は、日本に現存している全鋳鉄製の橋としては最も古い。橋の近くには駐車場があり、橋や鉱山の説明板も整備されている。近くには、遊歩道もあり橋の上を歩くこともできる。
Wikipediaより)

橋を見た後、再びバスに乗車し、5分程で神子畑選鉱場跡に到着。

神子畑選鉱場跡

12:29-12:59(12:30-13:05)
~神子畑選鉱場跡~
みこばたせんこうじょうあと
Mikobata Ore Processing Site

兵庫県朝来市佐嚢に位置し、かつて隣町にあった明延鉱山の選鉱施設として建設された選鉱場。
現在は、雛壇状に22段構成となっていた鉄筋コンクリートの基礎構造物と、選鉱所の上下を結んでいたインクラインの跡が残り、史跡公園「鉱石の道神子畑ステイション」として整備されています。(無料開放施設)

この中には、鉱石の道神子畑交流館「神選(しんせん)」があり、神子畑選鉱場跡に関する資料などが展示されていました。

また、明延一円電車「わかば号」、ムーセ旧居(旧神子畑鉱山事務舎)、シックナー跡などがありました。

明延一円電車「わかば号」

ムーセ旧居

シックナー跡

<歴史など>
・800年頃に銀と銅を産出する鉱山として開拓。
明治11年1878年)に有望な銀の鉱脈が発見。
 東洋一の機械選鉱場と謳われた。
大正6年(1917年)に閉山。
・現在、史跡公園「鉱石の道神子畑ステイション」

シックナー跡や選鉱施設が現在も原型を留めて残っているところが素晴らしい。
あまり、関心の無い方は、暑い炎天下の元、早くバスが来ないか待たれている方が目立ちました。
(バスは、左奥の少し小高い場所で乗客を下車させ待機。予定5分前には、シックナー跡付近までバスが下ってきました)

こちらも基本自由行動です。
バスを下車した近くには、鉱石の道神子畑交流館があり、こちら(土足厳禁)で昔の写真展示や当時の品が展示されていました。

12:59(13:05)
予定より5分程早く神子畑選鉱場跡を出発。
外での見学は暑くて、みんなが木陰で早くバスが来ないかと待っていた状況。

ここから次の明延まで約1時間。
車内では、観光協会提供のビデオでこれから行く明延鉱山について30分程放映。

14:14-14:25(14:20-14:38)
明延探検坑道を見学するための受付場所・「あけのべ憩いの家」へ。
こちらで料金(1,000円/通常1,200円)を払い、ヘルメット借用。

ヘルメット借用

この日は、日曜限定で保存会らしき人が1円電車を運行する日でした。
到着前の車内では、1円電車も乗車できる感じの話をガイドさんは言いつつも、時間があまりなく、トイレ、受付したらすぐにヘルメットを持ってバスに戻るようにと何度も苦言。
実際、そのようにしたら、車内でまだ人が戻らず、ガイドさんに1円電車のことを聞くとすぐ乗りにいかなければ時間がもうないです。。。と。
受付近くの広場で100m程周回する1円電車。

1円電車

写真だけ撮りに行きましたが、300円が必要で元々乗車する予定もなく、慌ただしくバス車内へ戻りました。

1円電車

乗車5分。
道沿いに入口がある坑道へ。

14:30-15:29(14:40-15:40)
~明延探検坑道~

明治42年に錫鉱が発見され、日本一の錫の鉱山として繁栄。
昭和62年に閉山され、現在は特定日のみ坑内を見学できます。
今回は、たじまる専用の現地ガイドさん二人が二組に分かれて坑内を見学。

明延探検坑道

ここからは、10名と8名程が2組に分かれ坑道内へ。
坑道内は平均13度。
ひんやりした坑内には過去の道具がそのまま置かれ、スズなどの鉱石の光が所々見ることができました。
こちらは、特定日に見学が可能で、通常は施錠され一般開放はされていない場所です。

約1時間現地を見学。
650m程の坑内にはあちらこちらに道が続き、上・下にも坑道があり、地下の行動は陥没防止のため、水を入れて水没させているようです。

明延探検坑道

坑道出口に1円電車や当時の車両が展示

当時の車両

1円電車

15:29(15:40)
明延探検坑道の見学を終え、道の駅ようか但馬蔵へ。
約40分乗車し、道の駅へ。
 
16:07-16:31(16:15-16:35)
~道の駅ようか但馬蔵~
道路沿いにある道の駅に到着すると、入口付近にある足湯に小学校の野球チーム20-30名が足湯を占有。
騒がしい場所でした。

帰りには学生が居なくなった足湯

帰りには人が居らず、手を付けるとお湯ではなく、単なる水(ぬるい水)のようでした。

道の駅ようか但馬蔵

こちらでは、小休憩ですが、この後夕食できる場所がないため、弁当を購入。

また、お土産も少々購入。


16:31
(16:35)
道の駅を出発し、降車ができるJR八鹿駅へ。

16:40-16:43(16:50)
乗客の半分以上がこちらで下車。
ここからは、普通列車などの接続が少し時間的に良いからか、大勢が下車していましたが、私は終点のJR和田山駅まで乗車。

17:07(17:20)
予定時間より13分早くJR和田山駅に到着。
ここでは、次の列車まで1時間20分待ち。

接続列車も悪く、駅前には食事処やコンビニなどもありません。

到着時に少し見ていたので、駅前の公園で先程購入した弁当を食べました。
道の駅ようか但馬蔵で購入した弁当「八鹿豚の山椒みそかつめし」。

八鹿豚の山椒みそかつめし

兵庫県養父市(旧八鹿町)生産の八鹿豚と徳川家康に献上した八鹿町朝倉発祥の朝倉山椒の相性抜群の弁当。
分厚い地元ブランドの八鹿豚を食べているとフルーティな朝倉山椒と味噌の味。
ここの山椒は、普段とは違う感じです。
昔、徳川家康が朝倉山椒の身を焼いて食べていたようです。

横で小さな子供と遊ぶ親子が居ましたが、ゆっくり食べてもまだ1時間近くの待ち時間。

駅前を少し散策すると、近くには市役所があり、こちらでイベントが行われ、ここだけ人が集まり、ワゴン販売の露店が数店ありました。

イベント

地元民ばかりが、簡易ステージで披露する子供を見ていたので、その場をスルーし、駅へ。

駅の改札は2階。
待合室は冷房が効いていましたが、数名人が居たのでホームへ。

駅の改札

少しすると、乗車する播但線の折り返し列車が入線。
さらに、豊岡方面からの列車も入線して、静かなホームは人混み。

18:27
和田山駅で約1時間20分待ち、播但線の列車にやっと乗車。
1両のキハ41気動車

播但線

18時27分の前には豊岡方面からの普通列車が到着し、私の座るBOX席は満席。
車内は空席もあったが、なぜか不思議な親子?2組ぐらいの父子4人の3人が無理やり座りに来た。
(この4名、寺前で乗換、姫路の一つ手前・京口駅で下車。ホームでそのまま立っていた不思議さん!)

19:19に寺前駅に到着。

寺前駅

19:23
播但線寺前駅からは、電化され、旧国鉄型(103系)の電車に乗換えて姫路に向かいます。

寺前駅・乗換

20時9分。姫路駅に到着。
姫路駅では、無人駅が多いためか、中間改札があり、切符を提示して山陽本線のホームへ。

新快速 野洲行き

20:16
姫路駅・7分乗換で、新快速野洲行きに乗車。

21時18分、大阪駅着。

大阪駅

帰路は、和田山駅から往路の福知山駅周りだと福知山駅で30分以上の待ち時間があり、1時間近く自宅に遅くなるので、帰路は播但線経由に選択。

ちなみに、青春18きっぷを使用しましたが、運賃は、和田山往復で5,280円。(片道2,640円)。
1回あたり2,410円の青春18きっぷですが、正規運賃なら5,280円が必要な旅でした。(2,870円の得!)

今回は、但馬を効率良く移動できる期間限定のバスが格安で利用出来た旅でした。
毎年、期間限定で運行されていたので、今年は、7月から9月まで「兵庫テロワール旅」兵庫デスティネーションが開催されているので、足を運びました。

移動距離があり、見学時間も短く慌ただしいコースでした。
個人でゆっくり1日で見学するには、1-2か所が限界のようなところでした。

<兵庫・但馬の旅 END>

/*右クリックを禁止*/